鉾田ゆうきは鉾田市で認証を行う地域GAPである『ほこまるGAP』の認証を得ています。
GAPにはいくつかの種類があり、ほこまるGAPのように基本的な項目だけの地域GAPと呼ばれるもの、日本全体のGAP指針となるJ-GAP、アジアでの指針となるASIA-GAP、世界の指針となるGlobal-GAPなどがあります。
地域GAPであるほこまるGAPはチェック項目も少なく、難易度や費用面などで言えばかなりりとっつきやすいものです。とはいえ大切な項目をしっかり押さえていますので『GAPの最初の一歩』としては十分な意味がある仕組みだと考えています。
GAPの認証を持ってるからなんだっていうのさ?
GAPという略称に込められた意味だったり『かくあるべし』みたいな意見はいろいろあるかと思いますが、GAPでチェックされる項目は生産者が明確にクリアすべき項目です。たとえて言うなら『安全運転』と『運転免許証』みたいな関係だと考えています。
説明を簡単にするために極端なたとえをしますと、
運転免許証をもっていなくても、おそらく安全運転ってできるじゃないですか。
口伝で教わった運転知識であっても無事故無違反で道路を走ることのできる運転技術を持つことはできるはずです。
でも、その個人が自分の頭だけで考えた安全運転は本当の本当に安全運転なのか、
独りよがりや地域よがりになっていないか、なにか基準となる『ルール』というか『尺度』というかが必要です。
たとえばそれは、運転免許証をとるために日本共通で行われている運転免許センターでの試験だったりするわけです。
そして、誰もが認める安全運転をしている人は、まちがいなく運転免許証をもっているはずです。
安心安全な野菜を安定して出荷し続けるためのチェック項目はいろいろあります。 圃場の管理方法、農薬の使用・管理方法、適切な肥料の管理方法、 働く環境がちゃんと整備されているか、野菜そのものだけでなくその梱包資材も適切な管理がされているか、などなど。 これらの項目をお取引先様が来社なさった際にひとつひとつ説明していくのも大切ですが、 『これらの項目をチェックする〇〇GAPの認証を取っています』と一言伝えるだけで 『あぁ、じゃあこの団体は■■と▲▲と●●に関してはちゃんとしてるってことだな』 と理解してもらえる。生産団体にとってのGAPってのはそういうもんだと思っています。
生産者の考え方や取り組み方の足並みをそろえるためのツールとして
安心・安全・安定をしっかり守ることは、生産者の収入と直結するので
どんな生産者であってもなにかしらのルールをもって日々の生産活動をしています。
その『じぶんルール』とGAPの項目と比較してみると、これまで口伝だった部分が
数値化され、言語化され、明文化されます。
規模・難易度に関わらずこの部分こそがGAP取り組みの大事なところだと思うんですよね。